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2014年7月
7.30 昨日の朝、裏庭にいた黒猫。 |
7.29 抑制の手法とは、即ち、万人共有の価値観や記憶、感情の流れを利用する技術である。 『墓前に花を捧げると涙が出た。もう母の弁当は食べられないのだ』 これで主人公の気持ちや性格、置かれた状況もだいたい伝わるだろう。母の弁当はそれほどに雄弁だ。余分な説明は読者の想像力を削ぎ、興味を失わせる。 |
7.28 今日は涼しかった。 先週の土曜日。仕事場は35℃。 エアコンがないと、寒暖の差がよく分かる。 20年以上にわたって、エアコン生活を送っていたから、こんな感覚も悪くない。 |
7.26 愛車のタイヤを交換した。 サイドのワイヤーが伸びてしまったのだ。 前輪は二度目。 |
7.25 説現代のショートショートコンテストを読んだ。思ったよりマイルドな印象。というより、星新一の書くSFのイメージが強すぎたのかもしれない。ちょっといい話に、軽くひねったオチを付けるような作風が好まれるように感じられた。オレも応募してみようかな。瀬戸内寂聴氏だって別名でケータイ小説を書いていたというのだから。 |
7.24 『おとうとの木』という作品を書いたことがある。受賞後第一作だ。近所の公園で毎晩ジョギングをしながら構想を練り、また書いた。木に弟の魂が入っている、という話である。先日、久し振りにその公園に行くと、まさにそんな木があって驚いた。 |
7.23 知り合いのにーちゃんが、小説現代ショートショートに入選したという。 調べたところ、毎月一回の公募から、5作品が優秀作として選ばれ、小説現代に掲載されるらしい。賞金2万円。選者は阿刀田高。 SSだけに応募数もかなりあるだろう。書き始めて半年、SSに出すようになって3作目だといっていただろうか。彼には力があると思っていたが、こうも早く、容易く結果を出すとは思わなかった。 自作が活字となって小説誌に掲載され、しかも賞金を貰えるというのは、ここを見てくれている多くの人が実感している通り、簡単なことではない。 オレは、彼がこのまま正常に伸びて行けば、オール読物を突破するくらいの書き手になれると思っている。彼は理系の博士(修士かもしれないが)だという。理系の秀才が書くミステリは売れるから、もしかして、あっという間にオレを超えていくかもしれない。 利口な彼のこと、エリートの道を捨てて、専業などということもしないだろうから、是非(適度に)頑張ってもらいたいものだ。 |
ところで、今日は暑かった。 オレは暑がりで汗っかきだから、夏はタオルが欠かせない。 良く見るブログでタオルの記事があった。母であるブログ主の彼女が、運動をする息子に高級品のタオルを持たせようとしても、息子は〇〇建設と印刷された、年賀タオルしか持っていかないというのだ。 オレには分かるような気がする。 お高いタオルは生地にボリュームがあり過ぎてダメなのだ。 首に巻いているとまるでマフラーみたいで、かえって暑いし、頭に巻くのも厚ぼったくて実に不便だ。 一方、お年賀などで貰った安物のタオルはペラッペラで具合がいいのである。 |
7.21 世間様は三連休か。 オレには何のカンケーもねえ。 でも、それがダメなのかもしれない。 休むときは休むべきなのだ。 いつの間にかひどい貧乏性になってしまって、だからいつも仕事をしていないと落ち着かないし、でも、そんなに仕事をしても身体が持つはずもなく、だから仕事だといいながらダラダラしてしまう。 |
7.19 体重へ減ったのに、顔は太ったかな。 |
7.18 オレが公募に出していた頃の書式。 表紙と本文は別のファイルにしている。 そうすれば、表紙にページ数が入らずに済むからだ。 綴じ方はWクリップ。 茶封筒に入れて普通郵便。 封筒の宛名面に赤字で『応募原稿在中』と書いていた気がする。 公募に出すときは、些細なことも気になるだろう。 参考になれば幸いだ。 このときは、ちゃんと一次選考は通過している。 だから、まあ、だいたいはこれで大丈夫だろう。 もちろん、さまざま指定されている場合はそれに従う。 |
7.15 以下、知り合いの若きイケメン博士の話。 『人を刺すときって刃を上に向けるんだってね』 料理を作っている女の子に包丁を向けられたことがある。 彼女は悪戯な笑みを浮かべながら、刃先を近づけてきた。 もちろん、冗談で。 僕も冗談だと分かっていたのに、驚くほど背筋が凍った。 以来、通り魔に出くわしたら、まず逃げると心に決めている。 |
7.14 屋上で、ひとり女の子が泣いているのを見かけました。 あなたならどうしますか? 10年くらい前だろうか。どうでも良さそうなテレビ番組でのこと。 カウンセラーだか、精神科医だか忘れたが、そんな肩書を持ったおばちゃんが、出演者に向かって上の質問をしていた。 どうするのが正解か、下のふたつから選べ、というのである。 A、大丈夫ですか?と、声を掛ける。 B、そっとしておく。 |
7.13 0時少し前のEテレが好きだ。『ナイツの言い間違いで覚える日本史』『美輪乃湯』『ギリシャ伸也』は違ったかな。 そして、『2355』 ♪みなさん、こんばんわ!にーさんごーごーのじかんですう。 |
7.12 『ミステリマガジン・八月号』を購入した。 深津十一氏の記事が掲載されているからである。 しかもオレがかつて載ったのと同じ『迷宮解体新書』 筆者も同じ村上貴史氏である。 |
7.11 暑い。 ハンパねえ。 |
7.10 北関東の田舎町。 路地栽培のトマトを見かける様になった。 食いたい。 |
7.9 庭の睡蓮鉢の睡蓮が咲いた。 もう一株、ピンクの睡蓮があるのだが、そちらはまだつぼみが見えない。 睡蓮を植えて四年目くらいだろうか、根詰まりを起こしているようだから、土の入れ替えをしようと思っていたのだが、引っ越しで随分遅くなってしまった。本来なら真冬にするべき作業だというが、ようやくやったのは五月の連休過ぎぐらいだった。 だから、黄色が咲いたのは、実はちょっとうれしかったりする。 |
7.8 リンが逝っちまってからというもの、ハッピーがうるさくて仕方がない。 寂しいのは分かるけど、ピー!という、オカメインコの呼び鳴きは頭に響くし、これじゃあ近所迷惑になっちまう。 しょーがねえから仕事場の土間に連れてきたら、今度は呼び鳴きに加えて、餌も食わずに出せ出せダンス。 ちょっと静かだと思って振り向くと、出せ出せ念力熱視線。 リンとは長い間同じケージにいて、毛づくろいをし合う仲だった。そのリンがいなくなってしまったのだからナーバスになっているのだろう。 実際、ハッピーからすれば末の娘を亡くしたのだから、察してやらないと気の毒というものだ。 |
7.7 七夕だな。 七夕の雨。 クリスマスイブに雪が降ったためしがないが、七夕もまたそれが決まりかのように毎年雨だ。 そして、オレはというと毎年タナボタを期待しているが、バレンタインデーの放課後の如くにいつも空しく終わる。 あたりめえか。 |
7.5 『リンちゃんが変な声で鳴いてる』 久し振りに帰ってきた長男がいった。 昨夜遅くのことである。 何だろうと見に行くと、ケージの床にうずくまるようにしたリンが、断続的に、弱々しい声を上げている。 リンは、ハッピーとランの間に生まれた三羽のオカメインコの末っ子で、もともとあまり丈夫そうではないので、心配することは多かった。 タマゴが詰まったかな。 北関東は昨日の夕方から妙に寒くなった。 こんなときは、保温が第一だろう。 さっそく仕事場に連れて来て、ペットヒーターを準備した。 リンは辛そうに鳴いている。 ネットで病状を調べながら、様子を見ること僅か三十分。 リンはひときわ辛そうに、そして長く鳴くと、そのまま死んでしまった。 インコの最後は何度か看取ってきたが、初めて聞く声だった。 |
7.3 仕事場の入口にスズメの巣立ち雛。写真を撮っていたら、電線の上でお母さんスズメが大騒ぎ。さらったりしないから大丈夫だよ。この仔は足もしっかりしているから、オレが手出しする必用もない。まずはひと安心だ。 |
7.2 最後のヤマ場で筆が止まった。 唐突過ぎるのではないかと、不安になったのだ。 参った。 |
7.1 集団的自衛権に関する解釈の変更が閣議決定されたという。 官邸前では、デモが行われたらしい。 安部ちゃんに対して好意的過ぎると思うが、オレは極東有事の可能性が相当高まっているのだろうと考えている。これだけ閣議決定を急ぐにのだから事態は相当深刻なのかもしれない。 有事の際には作戦に加われと米軍に言われているのだろう。軍の行動を甘く見てはならない。企業活動などとは比較にならないほどの緻密な分析と、それに基づいた作戦が検討されているに違いない。あらゆる場合の戦闘が想定され、自衛隊の作戦行動も決まっているはずだ。もちろん極秘。だから総理もあんな言い方になるのだ。 ただ、戦火を交えるとなれば、どういう形であるにしろ、日本は否応なく巻き込まれ、負ければ百年の悲惨、勝てば百年の遺恨が残るだろう。 この度の、解釈変更は、極東有事の際、邦人の救出作戦を速やかに遂行できるよう環境を整えたいのだと考えるのが自然だと思う。だから、この解釈変更をもってして、自衛隊がイラクに行ってドンパチやることは考え難い。とはいえ、総理の口から、極東有事への備えだとは言い難い。言えばただちに国際問題だ。曖昧な言い方をするものだから、世論は当然味方しない。いや、どのみちこのみちこういうことに関して世論が味方してはまずいのだが。 いずれにしても、そんなことは国内の事情に過ぎないし、アメリカはXデーは近いとう。 どっちにしても日本は危ういということだ。 極東の安全保障に関する問題であるなら、沖縄の基地負担とも関係がある話ということになる。ひとついえるのは、軍事行動や、仮想敵国の情報は、極秘中の極秘であり、更に、それに基づいて策定される防衛、戦闘計画は、更なる極秘だということ。 なぜ普天間が必要か、などということを、米軍が言うはずがない。日米安保などといっても、アメリカはそのあたりは冷淡なはずだ。そりゃそうだ、日本など信用できるはずがない。 この度の解釈変更にも、当然アメリカ軍の意向が強く働いており、それが、日本の安全保障に直結しているのだろう。 いくら安部ちゃんがタカ派だといっても、好んで戦争をしたがるとはオレには思えないのだ。お人好しだろうか。 オレの推測が正しければ、邦人救出にかかる作戦は、憲法九条うんぬんはともかくとして、とにかく速やかに実行しなければならないだろう。そして、そのことについては当然アメリカ軍の圧力ともいえる強い働きかけががあったに違いない。だから閣議決定なのだ。総理はともかく、官僚にキレ者がいるのだと想像している。微妙に違憲という形で押し切った方が、改憲より得策だと考えたのである。いや、そう思いたい。 いずれ自衛隊が戦闘に巻き込まれるのであれば、その方がまだ平和憲法に存続の道が残されるからだ。 場合によっては国土が戦場になる可能性があるのが極東危機だ。戦争反対を叫んでも、他国の軍隊が侵攻してくればそれも無意味だし、教え子を戦場に送るなのスローガンは、間違ってはいないけれども、その可能性のおいて、少しピントがずれているようにも思う。 この国の憲法はオレも好きだ。戦争にも断固反対したい。 でも、官邸前のデモを見ていると、どこか、安易なセンチメンタリズムに流されているようにも思えてならない。原発反対のときもそうだったが、議会制民主主義の国なのだから、本気で反対したいなら政党を作るべきなのだ。それをしないということは、結局人頼みのグチにしか聞こえない。居酒屋の政策論議だ。 この国は危うい。戦争をするかもしれない。 だいたい、右翼のハゲ作家のゼロ戦小説がバカ売れするのだから、危ういに決まっている。反戦を叫ぶのは結構だ。しかし、自らの中にある暴力の血に、もっともっと敏感でなければならない。正義という名の暴力的欲求は誰にもあり、その力は強大だ。オレは正直抗いきる自信はない。 |